謝恩会
美容院の窓に「謝恩会」の文字を見つけたら、お連れ合いが今や「死語」だとおっしゃった、と、@toriihijiri さんがツイートしていました。
卒業式が近いのですねえ。学校行事と縁が遠のいたので、卒業式・入学式などの季節感は、すっかり忘れてしまいました。
今では、「仰げば尊し」も「蛍の光」も卒業式では歌わないのでしょうね。
私が中学校を卒業したのは昭和35年だったと思いますが、小学校・中学校ともに、卒業式の歌と言えば校歌のほかには、「仰げば尊し」と「蛍の光」でした。「仰げば尊し」の歌詞は2番まで覚えていたつもりでしたが、いま調べたら2番3番のまぜこぜでした。「身を立て名を上げ やよ励めよ」なんて、立身出世を願う明治時代の空気が色濃く感じられますね。子どもの頃は意味もわからず歌っていました。「今こそ分かれ目」だと思っていたし。係り結びというものを教わったのはいつだったか。
なつかしいので、「蛍の光」(その原曲の詩 Auld Lang Syne とともに)も引用しておきます。こちらの歌詞は、3番4番を見ると、「国防に邁進せよ」というメッセージですね。さすがに戦後の学校では、2番でおしまいにしていました。
仰げば尊し
文部省唱歌
1
仰げば尊し わが師の恩
教えの庭にも はやいくとせ
おもえばいと疾(と)し このとし月
今こそわかれめ いざさらば
2
互いにむつみし 日ごろの恩
わかるる後にも やよ忘るな
身をたて名をあげ やよはげめよ
今こそわかれめ いざさらば
3
朝ゆうなれにし まなびの窓
ほたるのともし火 つむ白雪
忘るるまぞなき ゆくとし月
今こそわかれめ いざさらば
蛍の光
作詞 稲垣千頴
1
ほたるのひかり まどのゆき
書よむつき日 かさねつつ
いつしか年も すぎのとを
あけてぞ けさは わかれゆく。
2
とまるもゆくも かぎりとて
かたみにおもう ちよろずの
こころのはしを ひとことに
さきくとばかり うたうなり
3
つくしのきわみ みちのおく
うみやま とおく へだつとも
そのまごころは へだてなく
ひとつにつくせ くにのため
4
千島のおくも おきなわも
やしまのうちの まもりなり
いたらんくにに いさお しく
つとめよ わがせ つつがなく
Auld Lang Syne
Robert Burns
Should auld acquaintance be forgot,
And never brought to mind?
Should auld acquaintance be forgot
And days of lang syne,
For auld lang syne, my dear,
For auld lang syne,
We'll take a cup o' kindness yet,
For auld lang syne.
Auld Lang Syne はスコットランドの言葉で、「古い古い昔」というほどの意味だそうです。このロバート・バーンズの詩は、高校英語の文法の試験に出てきそうです。初めの2行は「旧い知り合いのことをすっかり忘れてしまっていいのだろうか?」というほどの意味だと思います。英語の歌詞を覚えておくと、英語圏の国へ行ってお別れのときにかの地の人々と一緒に歌えるので楽しいよ、と先輩に教わったことがあります。
【追記】被災地での卒業式の放映を見たら、中学校の卒業式でちゃんと「仰げば尊し」を歌っていました。よかったよかった。どこの公立学校でも歌っているのでしょうか?(3月12日)