自転車はどこを走ればいいのか | パパ・パパゲーノ

自転車はどこを走ればいいのか

雨の日でなければ、駅前の本屋には自転車で行きます。


バスや大型トラックの通る広い道路の片側に、比較的幅のある(1.5-2メートルくらい)歩道があります(境界に20センチ高ほどのレンガ状のコンクリが伸びている。ところどころ途切れています)。その歩道を自転車が走ってもいいものだと思い込んでいましたが、走ってはいけないのだそうですね。自動車と同じ道路の左側を走らせるのが規則(道路交通法)らしい。


バスが背後から近づいてくるときは、こわいので、自転車を止めてやりすごします。できるだけ裏道を抜けながら、駅までの5分くらいを行くわけですが、裏道も油断がならない。曲がり角の電柱などに凸面状の鏡が付けてあって(あれをミラーボール*と呼ぶのかなあ)、それを見れば、左折・右折する際に、道が空いているか、人や車がいるか分かるしかけのようですが、運転を習ったことがないので、その存在に気がついたのも、つい2年ほど前のことです。手前と奥の関係だけ逆になっているので、あっちへ曲がるのかと見えた車が、いきなり、目の前に現れたりして、驚かされます。


というわけで、自転車も自動車と同じ法律に従わなければならないことは理解しましたが、危なくて安心できるものではありません。


中学生の頃から、自転車に乗り、高校生のときなど、6キロほどの学校まで毎日自転車通学をしていたのですが、そんな規則はまったく知らずにすぎました。車の数が段違いに少なかったから、知らなくとも実害はなかった、ということでしょう。


車を運転する人たちは、自転車に乗る人の無神経ぶりにイライラするそうですが、無理もないかと同情します。


いつだか、アムステルダムの道路を歩いていて、うしろから大声で注意されたことがあります。知らずに自転車専用道路を歩いていたのでした。


そういえば、カリフォルニアで、貸し自転車を借りて散策したときは、ブレーキのない自転車でした。止める時は逆回しにする。下りの坂道なんか、こわくて押して歩いた覚えがあります。


この、ブレーキなしの自転車(競輪用などはそうなんですってね)で、公道を走るのも、日本では厳禁なのだそうです。


買い物や用足しに便利な自転車なのに、走らせるときはなんだか肩身の狭い思いをさせられています。道路が自動車中心に設計されているからなんでしょうね。若い人が、ケータイとにらめっこしながら自転車を走らせているのを見ると、危険だなあとは思いますけどね。


* 「カーブミラー」と呼ぶものだそうです。inolibro さんが教えてくれました。知らないのは私くらいのものか。



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