フリーメイソンのハイマート | パパ・パパゲーノ

フリーメイソンのハイマート

 ニューヨークのメトロポリタン美術館は、エジプト美術の部門が大きな部分を占めていたと覚えています。見物人は少ないのに、なぜかスペースは大きい。パリのルーブル美術館でも同じように、エジプトの美術が大きな場所を占めていたような記憶があります。


 ヨーロッパは、先史文明に比して遅れて進歩したので、エジプトにコンプレックスがあるのかもしれない、と思ってきました。


 モーツァルトは、最後のオペラ『魔笛』を、イシス・オシリスという、エジプト神話の王と王妃が話題に出てくる作品にしました。タミーノとパミーナが通過する火の通路は、フリーメイソンの儀式をなぞったものなのだそうです。


 エジプトに幾何学が発達したのは、ナイル川の氾濫を予測しなければならない、という農業上の必然性があったからのようです。太陽と地球の位置関係をたえず捕捉しておく必要があった。天体の運行と東西南北の正確な把握がすでにエジプトにあったということが、どうも、西欧のエジプト崇拝の根っこにあるらしい、と最近になって気がつきました。


 ピラミッドを作った石工たちを初め、大工たちは、みな文盲だったので、合図としていろいろな種類の記号が生まれたのだそうです。フリーメイソンの今に伝わる伝達方法を、古代エジプトにまで遡る、と主張するセクトもあるようです。


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