理系・文系
鳩山由紀夫元首相は、東大工学部出身、菅直人現首相は東京工業大学卒業で、どちらも「理系」だから、数字に強いはずだ、という意見を述べる人がいます。菅氏は、このところ批判にさらされていて、理系出身にしては、発言が情緒的だとか言われる。
対して、「文系」(法学部・経済学部など)は、論理的な思考が不得手で、感情に走りやすいなどと書く人もいます。
どちらの意見も、言いがかりとしか言いようがありません。血液型で性格診断するのと、いい勝負のように思います。
「直角三角形の斜辺の2乗は、他の二つの辺の2乗の和に等しい」とか、「自分の話し声を録音したテープで聞くと、自分の声と違って聞こえるのは、骨伝導部分が録音されないからだ」とか、数式や専門用語で表現される「理系」の事柄を、言葉に言い直せるのでなければ、理解できたことにはなりません。
西田幾多郎という哲学者がいました。『善の研究』という有名な書物を著しました。その中に「絶対矛盾の自己同一」という、超難解な術語が出てきます。何度読んでも理解できなかったし、こうなのだと説明してくれる文章も読んだことがありません。
そろそろ、「文系・理系」のような無意味な二分法はやめたほうがいいのではありませんか?