津軽三味線 | パパ・パパゲーノ

津軽三味線

 斜陽館のすぐそばに「津軽三味線会館」という名前の演奏会場があって、30分の演奏を聴きました。津軽民謡の伴奏部分を聞かせてくれます。「弥三郎節」という曲を始める前に、奏者が「嫁いびりの歌です」と前置きしました。聴衆は、みなさん、この民謡を知っているはずもないので、なんのことかと思ったでしょうね。歌詞がないと、妙にうらぶれた感じの曲に聞こえました。


 三味線は、糸巻きの部分(天神と言うらしい)、棹、胴の3つの部品からできているのだそうです。もちろん、弦とバチも必需品。「胴に張る皮は何の皮かご存じですか」と奏者が聞きました。「猫」と応じるお客さんもいれば、「犬」と答える人もいました。バチを叩きつけるように弾くので、強い皮が求められる。犬の皮が普通だそうです。「今でも犬を食べる国があるそうで、そこから輸入したものです」と言いながら、棹は黒檀でカナダから(?)、弦は絹糸ですが中国から、バチは「タイマイ」(だったか)でアフリカから、津軽三味線と言っても、部品のほとんど全部が外国から輸入しているんです、ということでした。


 吉田兄弟というスターが登場して、津軽三味線は大ブームのようです。演奏会場の外には野外舞台が設置されていて、「全国大会」が、そこで行なわれるもののようでした。


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