6月の日記 | パパ・パパゲーノ

6月の日記

◇7日 津軽半島の根元(?)にある、「不老ふ死温泉」というところに1泊。小学校・中学校の同級会。参加者19人。


◇8日 温泉から貸切バスで五所川原まで。途中、鯵ケ沢の「海の駅」というところの「舞の海記念館」のようなものに立ち寄り、さらに金木で、太宰治の生家「斜陽館」を見学。五所川原では、「立佞武多(たちねぷた)の館」を見ました。高さ20メートルもある巨大なねぷた。津軽平野の広さにびっくり。岩木山も威風堂々たるたたずまい。


◇11日 前から見たいと思っていた、映画『オーケストラ』をようやく見ました。モスクワ(だと思う)の「ボリショイ劇場」のオーケストラを30年前にクビになった指揮者が、一緒に解雇された(主としてユダヤ人の)演奏家たちを集めて、ボリショイ・オーケストラになりすまして、パリの「シャトレ劇場」で、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を演奏します。解雇の理由は何か、ソリストになる、パリ在住の世界的ヴァイオリニスト、アンヌ・マリ・ジャケという、29歳の美女(『イングロリアス・バスターズ』に出てきた)が、なぜ協演に応じたか、始めは喜劇仕立て、だんだん奥行きのあるストーリーに進みます。チャイコフスキーの協奏曲が進行するバックに、ナレーションが坦々と聞こえ、お話がクライマックスになったところで、オーケストラの山場のフォルティッシモが鳴り響きます。涙がどっとあふれ出しました。
 原題は、Le Concert (『コンサート』)、フランスで制作された作品のようです。ロシア語とフランス語が交錯しています。映画で使われた曲(冒頭はモーツァルトのピアノ協奏曲)の演奏は、ブダペスト・シンフォニー・オーケストラでした。


あじさい        あじさい        あじさい        あじさい        あじさい