冬の星座
西高東低の冬型の気圧配置になると、関東地方は晴れ晴れとした日が続きます。日本海側は決まって雪が降る。昔は、「裏日本」と呼びました。呼ばれるほうは面白くなかったけれど、実態を見ればたしかに「裏」でした。
この季節、夜中に、自宅へ曲がる角から見上げると、ほぼ真上にオリオン座が見えます。いつも、むかし習った歌が頭の中によみがえってきます。
木枯らし 途絶えて
冴ゆる空より
地上に降りしく
奇(くす)しき光よ
もの皆憩える しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座は巡る
ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮を指差す 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座は巡る
訳詩は、堀内敬三です。作曲はヘイズ。イギリスの人(?)。2番の歌詞に、オリオンと、北斗七星(北斗星に対向してWの形をしたカシオペアがあるのを覚えていますか?)が出てくるのですね。スバルは、おうし座(コメント欄参照)。
記憶しているのは1番の歌詞だけでした。
堀内先生は、日本の音楽教育の父と言うべき人ですね。日曜日朝のNHKラジオから「楽興の時」(シューベルト)が聞こえてきて、堀内先生の解説が始まるのでした。番組名は「音楽の泉」、今のご担当は皆川達夫先生。リムスキー=コルサコフ「シェーラザード」などは、この番組で教わって、感激して覚えたものです。