シャープペンシル
嵐山光三郎『とっておきの銀座』(文春文庫)を読んでいたら、伊東屋で売っているシャープペンシルというのが出てきました。1本630円。伊東屋のオリジナルで、普通の鉛筆と同じ木の軸で、芯が取り換えできるものらしい。挿絵までついていて、「超おすすめ品です!」と書き添えてあります。ついこのあいだ、店の前を通ったばかりだなあ、すぐにもほしい。
職業柄、鉛筆が必需品でした。校正刷りに、疑問点や質問を書き込み、著者にお送りしてその答えをもらう。印刷所に戻して、もう一度校正(再校)を出校してもらいます。鉛筆書きは、消しゴムで消してから渡すことになっていました。
HBかBの鉛筆を削って使ってもよいのですが、いちいち小刀で削る時間もないし、電動鉛筆削りという便利なものもありましたが、これは、鉛筆の消耗が早くて、どうにももったいなかった。
そこで、替え芯内蔵型のシャープペンシルを使うことにしましたが、なかなか具合のいいのが見つからない。すぐに芯がポキンと折れてしまう。10種類ほど買い換えた覚えがあります。その中には、製図用のシャープペンで有名なステッドラー社のもありました。値段も張ったはずです。使い方がむずかしいところがあって1年持ちませんでした。今は、パイロット製のS5というのを主に使っています。500円。芯が0.5ミリのB。指先で押さえる部分にゴムが貼ってあって使いやすい。ようやく手になじむシャープペンが持てたと思ったころには、鉛筆書き込みが必要な仕事が少なくなりました。
伊東屋は、東京で一番有名と言ってもいい文房具屋さんです。二度か三度ほどそこで買い物をしたことがありますが、目移りして困るほどいろいろな文房具が揃っています。