泣ける映画
日垣隆さんの近著『折れそうな心の鍛え方』(幻冬舎新書)の中に、「泣ける映画ベスト30選」と副題の付いた章があって、「大人たちよ、映画を観てもっと泣こう」というのがメインタイトルです。
この本自体が、自力でウツの症状を克服するための「心の鍛え方」を説く内容で、ご当人が最近のウツ体験の時も、「毎日のようにDVDで映画を観て泣いたら、がんがんよくなりました」とも書いています。
選ばれた30本の映画のうち、私が見たことがあって、たしかに「大人が泣ける」と思える(要するに私が観て泣いたか、泣きそうになった)のは、次の作品でした。
「シンデレラマン」:ラッセル・クロウが、かつてのチャンピオン・ボクサーで、奥さんがレニー・ゼルウィガー。再起をかけてふたたびリングに上がり、勝つまでの物語。アメリカの大恐慌時代がよく描かれていました。元マネジャーを演じたポール・ジャマッティの演技も見もの。
「セント・オブ・ウーマン」:盲目の退役軍人にアル・パチーノ。ニューヨークの高級ホテル、ラ・ピエールのレストランで撮影されたという、若い娘と老兵のダンス・シーンが印象に残ります。
あとは、タイトルのみ並べます。
「ショーシャンクの空に」
「ライフ・イズ・ビューティフル」
「レインマン」
「グラン・トリノ」
もちろん日本映画も何本か上がっていますが、私はどれも観ていないものでした。
「明日の記憶」
「ALWAYS 三丁目の夕日」
など。面白いのは、トム・ハンクス主演の「ターミナル」が出ていることです。「言葉が通じない状況」という点ではたしかに涙をさそうのかもしれませんが、私は大笑いしながら観ましたね。
私もいずれ「泣ける映画15選」くらいのところを書いてみようと思います。
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