谷
東京には、「谷」の付く地名がいくつかありますが、「たに」と読んだり「や」と読んだりする。
茗荷谷(みょうがだに) 鶯谷(うぐいすだに)
世田谷(せたがや) 千駄ヶ谷(せんだがや) 市谷(いちがや)
ずっと以前、「たに」と読むほうの地形が、「や」に比べて深い、と書いたものを目にしたことがあるような気がしています。ご存じの方教えてください。
たしかに、茗荷谷は、たとえば、昔の東京教育大学の脇の坂道(名前失念)は、いかにも谷底に降りていくようなおもむきがあります。ゆるやかな坂ですけれど。
それに比べれば、市谷も千駄ヶ谷も、深い谷という感じがしません。世田谷は区の名前ですから範囲が広すぎて見当もつきません。どこかに峡谷のようなものがあるかもしれません。鶯谷は、谷中の墓地の崖下のように狭い地形(そこを山手線が通っている)なので、先の説も一理あるように思います。全部、素人のあてずっぽうにすぎませんが。
英語で谷のことをヴァレー(valley)というと思いますが、「たに」という日本語とパラレルではないのではあるまいか。両側あるいは周囲に高めの丘があって、それに比較して低い土地(くぼみ)は、みんなヴァレーと呼ぶような気がします。「谷」と言うと両側に崖が切り立っていて、狭い場所を思い浮かべませんか?
グランド・キャニオンのように、キャニオンという言い方もするようですが、その場合は、「狭い」という意味合いは消えてしまいますね。
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