大道芸 | パパ・パパゲーノ

大道芸

 観光客が集まる場所なら大抵のところに大道芸人たちがいました。地下鉄の連絡通路の隅で楽器演奏する芸人たちもたくさん見かけました。


 何者かに扮して何時間も同じ姿勢を続けるパフォーマーの数がこのたびは特に目にとまりました。カンカラなどのいれものが足もとに置いてあって、一緒に写真を撮ったりした人たちがいくばくかのお金を入れています。


 ①は、バルセロナ大聖堂の脇の坂道の壁際に立っていた人。全身かわいた泥だらけで、何を表現したものか見当がつきかねました。壁の色に溶け込んでしまっているので、気がつかないまま通りすぎる人が多いようでした。ちゃんと日陰の場所を選んで立っているのがかしこい。


 ②は、バルセロナのランブラス通りのパフォーマー。ここは、両側が車の通る道路で、中が20メートル巾くらいの遊歩道になっています。プラタナスの並木なので日は当たらない。ここでは10人を越す芸人が芸を見せていました。


 ③は、マドリッドでみた、ロダンの「考える人」の真似。左の肘を右の腿に載せるので、長くは続けられない姿勢だと思うのですが、我慢づよい人のようでした。


 ④は、ロンドンのピカデリー・サーカスの近くでやっていたドラマー。楽器がよく見ると、ポリバケツや金だらいのような日用品。1個だけ本物のシンバルがあったようです。リズム感が抜群の演奏家でした。5分くらいの演奏が終わったら盛大な拍手がわきました。1ポンドの硬貨を投げ入れてきましたよ。


                   

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