否定語の「大丈夫」 | パパ・パパゲーノ

否定語の「大丈夫」

 少し前のことですが、イチゴ「とちおとめ」を安売りしていたので、1パック買ってきました。家にいた息子(20代なかば)に「食べるかい?」と聞いたら、「だいじょうぶ」という返事が返ってきました。これは「食べない」という意志表明なんですね。


 今までは、「大丈夫」は次のように使われるのが普通でした。


 彼にまかせればもう大丈夫だ。
 大丈夫、彼なら完投できる。


 いつごろから、否定語として使われるようになったのかは知りません。あれ? と思ったのは3年ほど前のことです。


 事務所に宅配便のお兄さんが荷物を集配に毎日訪れますが、何も頼む荷物がないときに、仕事中の女性(20代なかば)が、「だいじょうぶでーす」と応じていたのを耳にしたのが最初です。


 「せっかくですが、現在ただいまは、お申し出に応じなくとも、私は大丈夫です」くらいの意味で使っているのでしょうかね。不思議な用法ですが、若い人のあいだでは定着しているのでしょう。


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