地球儀 | パパ・パパゲーノ

地球儀

 若いころ毎晩のように通っていたバーののカウンターに、透明な地球儀が置いてありました。もちろん色つき。海はブルーになっている。ビニール製だったと思います。ママさんに頼むとスイッチを入れてくれて、中の電球が光る仕掛けでした。直径が30センチ以上ある、大ぶりの地球をゆっくり回しながら、ウィスキーを飲むと、ちょっと豊かな気分に浸ることができました。まだ、ソヴィエト連邦があったころの話です。
 
 透明な地球儀は、もちろん今でも見かけます。ネットで検索するといろんな種類のものが出ていますね。そろそろひとつ購入してみようか、と思案中です。
 
 仕事の必要上、地図帳はいつもそばにありました。アルメニアという国はどこにあったか、などというときに調べるのは、中学生用の地図帳で十分ですから、すぐ手の届くところに置いてありました。ドイツのベルテルスマン社の世界地図は、A3版のサイズで昭文社というところから日本語訳が出ていますが、3万円もするものです。600ページのうち3分の1の200ページが索引になっている。詳細をきわめた地図帳です。こういうのは、参考図書として会社に買ってもらいました。
 
 今では、グーグルの地図検索で、たいていの地名はすぐ分かりますし、グーグルアースという、地球をまるごと俯瞰して、さらに細部に入り込んでいけるまことにすぐれたサイトもあります。航空写真をどんどんズームしていくと、なんと我が家の屋根まで見えるくらい、よくできています。ストリートビューというのもあって、通りの写真を360度回転で見ることさえ(部分的ですが)できるようになりました。
 
 このように、便利なツールはいろいろありますが、まわしながら空想旅行が楽しめる地球儀にはかないません。


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