乙男(オトメン)
『明鏡国語辞典』が募集した「もっと明鏡;みんなでつくろう国語辞典」に応募した作品のなかで「大賞」をかちえた言葉のひとつがこれです。リンク先 をごらんになってみてください。
おとメン
乙女心をもっている男。◆男らしさも兼ね備えていなくてはならない。
◆以下の注記が重要とコメントがついています。
応募してきた高校生が発明した表現かと最初は思ったのですが、どうもそうではないらしい。新しい言い回しが、若者のあいだでたちまち広がって(この表現はマンガから?)、こうしてオジサンが話題にするころには、もう「古い」ということになっているのかもしれません。
言葉遊びの作り方としては、ひとひねりで突き抜けたところが秀逸だと感じました。「乙女」の「女」を「男」に変えただけで、いまどきの男の子のありようをつかんで見せました。
料理や裁縫が好きな男の子というのは、昔からいることはいましたが、「女々しい」という否定的認定が付いてまわりました。晴れて名称がついたのはめでたいことです。
まだ読んでいないので、即断は避けますが、「草食系男子」(森岡正博著『草食系男子の恋愛学』という本が出ているようです)という表現も、オトメンの同類とは言わぬまでも、親戚に当たる表現ではありますまいか。
いのちみぢかし 恋せよオトメン
と、舌がもつれそうな語呂合わせが浮かびました。
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