行あけ | パパ・パパゲーノ

行あけ

 ワープロで、ページ設定をする際、何字何行、行間何ポという指定をしますね。どういうわけか、ワード(というワープロソフト)は、文字の大きさがポイント指定になっています。昔の文庫本の本文活字はたいていの場合8ポイントの大きさでした。


 写真植字という方式が一般的になって、今では、本を印刷するときの、文字の大きさの指定は、級数というものでやります。1級の長さが0.25ミリ、4級で1ミリ、8ポイントに相当するのが12級です。タテ・ヨコ3ミリの四角のマスに1文字が収まる大きさです。


 ついでにポイントは、大きさが一定していないらしいのですが、ざっと0.35ミリくらいが1ポイントです。印刷用語は、フランス語から入ったものが多く、活字の寸法もフランスにならったもののようです。


 さて、こうやって、1段落ごとに1行空けて書く書き方が、ブログなどでは多い。最初の字を1字下げにしない人も多い。普通の本を作るときに、行をあけるのは、前の段落と続く段落とのあいだに、断絶(論理的に、あるいは感覚的に)があることを示すための約束事のようなものです。


 ネットで拝見する、ブログやそれに対するコメントなどで、1行どころか3行も5行も開けて文を綴る人がすくなくありません。無意味な行あけは、私などには読みにくくてしょうがない。若い人たちは平気のようです。余情を感じているのかもしれません。マンガの吹き出しのようなものなのかしら。


バナナ        バナナ        バナナ        バナナ        バナナ