回文
言葉遊びの一ジャンルに「回文」というものがあります。子どものころにどなたも一度はやったことがあるのではないでしょうか。
しんぶんし(新聞紙)
たけやぶやけた(竹やぶ焼けた)
なんていうのから始めたものでした。
1980年代に回文作家として活躍したのが土屋耕一という人です。『軽い機敏な仔猫何匹いるか』という、タイトルも回文(かるい きびんな こねこ なんびき いるか)の回文集を出しました。角川文庫に入ったけれど、いまは絶版のようです。アマゾンで見たら、この文庫本がなんと1900円からになっています。予想通り、ネット上の回文サイトもいくつかあるようです。
日本では古くから、この遊びがあったようです。次のものが長さでは有名な歌です。多少、無理がありますが。
長き夜の遠の眠りの皆目覚め 波乗り船の音の良きかな
(なかきよの とおのねふりの みなめさめ
なみのりふねの おとのよきかな)
英語にももちろんありますね。 pallindrome (パリンドローム)という。フランス語(palindrome)から入った単語ですから、無論フランス語にもある。
Madam, I'm Adam. (マダム、私はアダムです。)
Able was I, ere I saw Elba.
(エルバ島を見る前は私はなんでもできた。)
2番目は、ナポレオンのことを揶揄したもの。
フランス語もひとつ。
Esope repose. (イソップが休んでいる。)
【付記】IIZUKA T さんからコメントをいただきました。こちら
もどうぞごらんください。
![]()