トポロジー
このあいだ紹介した『できそこないの男たち
』という本の中に、「ドーナツとコーヒーカップはトポロジカルには相同だ」という表現が出てきます。
トポロジーというのは数学の一分野で、日本語では「位相幾何学」と訳される。なんだかものすごく難しそうですが、実際にも難しいんでしょうが、「連続的に変形していくと、あるカタチが別のカタチに変わり、逆に変形させて元のカタチに戻せる」場合、「位相が同じである」というくらいの理解でいいと思います。ウィキペディア
にドーナツ形がカップ形に変形する過程を動画で示してありますので、リンクを貼っておきます。
ものの材質を無視して、形状の相関性だけを見ます。ドーナツと同じなのは、ちくわもそうですね。両端が開いた管の形をしたものはすべてトポロジカルには同じものと見なすわけです。
福岡伸一先生のあの本では、ヒトもトポロジカルにはちくわと同じだと書いてあります。口から入れたバリウム(でもなんでも、消化されなければ)が、お尻から出てくるのですから、人体は「一種の複雑なちくわ」みたいなものなんだそうです。
厳密に言えば、鼻からも食道に通じますから、ちくわそのものではない。大まかに、1本の管だというわけです。
食べ物は、口で咀嚼して、胃で消化して、小腸・大腸で吸収されますね。そこまで行って、ようやく「内部」に入ることができる。管の中はじつは外部なのだ、というのがポイントになっていました。
人体を「巨大なちくわ」と捉えると、毛穴も耳の穴も、子宮も、ちくわに爪楊枝を刺してできる、行き止まりのポツポツのようなものなんだそうです。
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