酒中在真
ちょっと季節はずれですが、若山牧水にこんな歌がありました。
白玉の歯にしみとほる秋の夜の
酒はしづかに飲むべかりけり
ここに出てくる酒は、ワインでも焼酎でもなく、日本酒のことでしょうね。「歯にしみとおる」というのが、いかにもお酒好きの歌人の言です。
若いころから、種類をかまわず、いろいろな酒を飲んできました。いっときは、日本酒ばかり飲んでいました。同じ銘柄でも、できた年によって、出来不出来があるらしい。「今年の××はよくない」などと言って、リストに載せない店があったりしました。
記憶に残っているうまい酒は、次の通り。
美少年 〆張鶴(しめはりづる) 酔鯨(すいげい)
もっとたくさんあったのですが、ここ10年ほど、ほとんど日本酒を飲まないので、大方は忘れてしまっています。
ワインも好きですが、飲みたくなる品物は、高すぎて手がでませんでした。金子先生という方から、「1cc 1円で飲める旨いワインをさがす会」を作るから入らないか、と勧誘されたこともありました。結局入らなかったけれど。
ライン下りの発着地として有名なリューデスハイムという街で、1万円もする「貴腐ワイン」を買ったこともあります。ものすごく甘い酒でした。
「メロー小鶴」という鹿児島の焼酎がありますが、等級によっては1升1万円を越すのもあります。
今はもっぱら「いいちこ」のお湯割りです。ようやく「静かに」飲める歳になりました。我を忘れるほどの量が飲めなくなっただけですが。
![]()