マッサージ | パパ・パパゲーノ

マッサージ

 高校生後半くらいから重度の肩こりで、背中の痛みも取れません。いつでも「おんぶお化け」を背負っているような按配です。いつの日にか、晴れ晴れとした軽い身体にならないものか、と、あんまり運動もしないのに、夢見ています。あるとき、マッサージをしてくれた(有料)お姉さんから「焼けば直りますよ」と言われて、ハテ、筋肉をどういうふうに焼くのか、一瞬疑問に思ったのですが、そう言いながら含み笑いをしたので分かりました。焼き場に送られれば直る、ということでした。そりゃあ、痛みも凝りもなくなる道理です。
 
 あんま、整体、指圧、鍼、灸、あらゆる治療を受けましたね。あごに皮製の袋のようなものを引っ掛け、それだけを支点にしてぶら下がる、というのもやりました。こわかった。歳をとると、どうしても柔軟性が失われるので、もはや、小学生のころの、一晩眠ればシャッキリもとの体に戻るなどということはありえない。それは分かっているのですが、なんとか、「焼かれる」前に、いくらかでも柔軟性を取り戻したいと、今は、主としてスポーツ・ジムのマッサージをときどき受けています。
 
 大臀筋というのか、お尻の肉を肘で押す治療がありますが、これがときに脂汗が出るほど痛い。股関節まわりの筋肉をこうしてほぐすのだそうです。
 
 経験した方はたくさんいらっしゃると思いますが、施術者との相性というものがありますね。その人に揉んでもらうと、揉み戻しがない、あるいは比較的少ない、人がたしかにいます。


 むかし「ベルギー人は肩が凝らない」という面白い論文を読んだことがありました。いま単行本になっています(飯島英一著)。そういう表現がベルギー(のフランス語だったと思います)にないので、(肩が凝るという)現象はあってもそう知覚していない、という趣旨の文章でした。


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