バリウム検査
昨日は1年に一度の「定期健康診断」の日でした。前夜9時を過ぎたら水を飲むのも控えなさい、という指示を忠実に守って、朝8時に隣駅の検診クリニックに着きました。私の前に4人。検査はスムーズに進んで、10時に終わりです。
注射器で血を抜きとられたり、眼底検査のフラッシュに目がくらんだり、は、どちらかと言えば、平気なほうです。血圧測定、聴覚検査、エコー内診、心電図、など、痛くない検査は、もちろん大丈夫です。苦手は、胃のレントゲン検査ですねえ。バリウムを腹いっぱい飲まされる(ように感じるけれど、発泡剤を飲んで胃袋を膨らましているから、腹が張るのですが)のは、まだ、我慢できます。バリウムも、昔と違って飲みやすくなりましたし。旨くはないけど。
終わってすぐに、もらった下剤を飲んで、ついでに水もいっぱい飲んで、出るのを待つわけですが、時間の予測が不可能なのがつらい。何年も前ですが、兆候があらわれないのをそのままにして、大腸で固まってしまい、じつに大難儀したことがありました。七転八倒の思いで放出した物件が、水洗トイレの出口に至ることができず、始末に難渋したこともあります。
そういう苦い思い出があるものですから、毎年、心もちおびえが走るというのが、苦手である主な理由です。さいわい、ことしはスムーズな展開に終わりました。
そういえば、出口から逆にバリウムを注入して、腸のレントゲン写真を撮られたこともありました。目の前のテレビ画面に自分の臓器が白っぽく映るのを見るという得がたい経験でした。虫垂が15センチくらいもあるのにびっくりしました。普通は3センチくらいだそうです。先生が、こんなの見たことない、とおっしゃっていましたから、異常な長さなのでしょうね。いまだに、なんの悪さもせずに、わが体内に鎮座ましましているはずです。
定期健診の検査数値に一喜一憂してもしょうがないと思うのは、こういうことがあるからです。身長や体重や血圧や、ましてや虫垂(むかしは盲腸と言ってましたね)の長さや、それぞれマチマチなのですから、毎年同じような数値なら、生き延びていられたということで、それが自分の正常値だと思うことにしています。「アルコールの量を少し控えましょうね」と、まいとし決まって言われますけれど。
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