ブーリン家の姉妹
10月末に日本公開される『ブーリン家の姉妹』という映画を、6月に乗った飛行機でひと足お先に見ました。すでに日本語吹き替えの画面でしたが、劇場公開用(の吹き替え版)は新たに作るのですかね。
英語の原題は、The Other Boelyn Girl となっていますから、「(二人いるうちの)もう一方のブーリン家の女」という意味でしょう。アン・ブーリンというのは、(6人も娶ったことで歴史に名を残す)ヘンリー8世の2番目の后としてよく知られた名前ですね。ですから、「もう一人の女」という意味なら、メアリー・ブーリンのことを指すのでしょうか。アンとメアリーの姉妹の葛藤を中心にしたドラマでしたから、どっちから見ても、片方が「もう一人」ということになるのでしょう、たぶん。
アンに扮したのがナタリー・ポートマン、メアリーはスカーレット・ヨハンソンです。二人とも子役から出発した女優ですが、いまや、押しも押されもせぬハリウッド・スターです。ふたりともセクシーですし。
諸説あるようですが、映画では、アンが姉、メアリーが妹ということになっていました。予告記事では、この二人が、イングランド王ヘンリー8世をめぐってあらそい、姉が王妃になる、というふうに書いてありますが、単純な恋の鞘当ての劇ではない。権力と野心とが複雑にからみあう歴史ドラマでした。
姉妹の母親に扮したのが、クリスティン・スコット・トーマスという女優。『イングリッシュ・ペイシェント』にも出た人です。目立たない脇役に徹しているのですが、一瞬、激情をほとばしらせるシーンがあって印象的でした。
映画館のスクリーンでもう一度見てみようと思っています。
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