一本勝ち
谷本歩実選手が、フランスのリュシ・デコス選手を目の覚めるような内股で一本勝ちした瞬間は、テレビで繰り返し放映されますが、何度見てもいい気持になります。それまで、柔道着を着てはいるけれどレスリングみたいな試合をいくつも見せられていたので、スッキリしました。
谷亮子選手だって、3位決定戦で見せた払い腰のような、豪快な投げ技がもともと得意な選手ですから、準決勝でポイント勝負で負けたのはさぞや悔しかったでしょうね。
内柴正人選手も、得意技は巴投げなんですって。しばしばその体勢をとっていました。決まったら、あんなに見事な投げ技はないのですから、さぞや見ものだったのでしょうが。それでも、寝技で一本勝ちですから見事なものでした。
審判の判定が勝敗を左右する競技は、見ていて面白くないですね。競泳や陸上競技のように、先にゴールした順に1,2位が決まる方が、仮に負けても見ているほうは納得がいきます。
北島康介選手の100メートル平泳ぎの決勝レースは、おそれいった出来栄えでした。準決勝でどこか悪くしたかと思わせておいての金メダルです。気持の切り替えがよほど上手なのでしょう。200も、日本中が期待していますね。それにしても、優勝を期待されて、なお優勝してしまう精神力には脱帽せざるをえません。
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