サプリメント
サプリメントという言葉を最初に目にしたのは、丸元淑生さんの本でした。1980年代後半に刊行された本に、ビタミンやミネラルの補助食品として、アメリカでは普通に摂られているものだ、と紹介してありました。
サプルメントという単語は、それよりはるか前、大学生のころに「タイムズ・リテラリ・サプルメント」(イギリスの新聞「タイムズ」の「文芸付録」)というものがあって、その書評欄が充実している、という話題とともに記憶していたものです。
健康補助食品の場合は「サプリメント」と呼ぶのか、となんとなく考えていましたが、最近の辞書では、発音表記は、ほぼすべて「サプリメント」です。タイムズの付録も、今ではサプリメントと発音されているのでしょうね。昔は、間違いなく「サプル…」でした。
語尾が e で終わる単語が、「イ」と発音されるのはよくあることです。松坂大輔は最初「ダイスキ」と呼ばれたと思います。有名なスポーツ用品ブランドもナイキ(Nike)ですし。
うちにも、サプリメントがたくさんあります。ビタミンB,C,Eや亜鉛などを毎日飲まされた時期もありました。プラシーボ効果(効くと思って飲めば効く)ということもありますから、効能を否定することはありませんが、日常の食べものを普通に摂っていれば、必要な栄養素は十分であると、かの福岡伸一先生も書いていらっしゃるので、それを信じて、最近はあまり飲んでいません。
サプリ業界の大所、DHCという会社は、もとは「大学翻訳センター(Daigaku Honyaku Center)」というんですって。今でも翻訳業としても大手の会社らしい。
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