ガイドブック | パパ・パパゲーノ

ガイドブック

 「るるぶ」とか「マップル」とか「地球の歩き方」とか、他にもあるでしょうが、旅行に欠かせないのが、こうしたガイドブックです。地図帳がはずせるようになっているのが増えて、ローマならローマのところだけ、さらに切り離して持って歩きました。
 
 気をつけなければならないのは、情報が少し古くなって、地図の示す場所に、目指す店や施設がない場合があることです。去年、ニューヨークで探し当てたと思ったダンスセンターは、壁にはその名前が残っていたのに、ずいぶん南のビルに移っていました。今年も、ミラノのJTBのオフィスは探していったビルから引っ越して、メトロの駅を二つ北に行ったところにありました。    


 もう一つは、地図で見ているのは平面なので、どうしても道路と並ぶ、すなわち1階にあると思ってしまうのですが、現地へ行ってみると、お店は2階にあったり、インフォメーション・センターが地階にあったりします。
 
 そういうこともあると思って利用すれば、いまのガイドブックはいたれりつくせりとも言えます。どこを見る、どこで食べる、どこで買う、どこに泊る、みんな教えてくれますから。
 
 インターネット・カフェ(イタリアでは、カフェと言えば「飲み物」に強い連想がはたらくらしく、インターネット・ポイントと言っていました)の場所と使い方を(読者が寄せた)コラムで紹介していたのは、「地球の歩き方」だったと思います。初回はパスポートの提示が必要(これは実際はカラーコピーでもOKでした)とか、日本語が入力できるパソコンがあるかないか、の確かめ方とか、読んでおいてよかった、と思えるサジェスチョンでした。これからのガイドブックには、この情報は必須だろうと思います。
 
 今まで使ったガイドブックで、一番よくできていると感心したのは「ナショナル・ジェオグラフィック」社のそれです。読む本としても、情報の豊かさも、写真の的確さ(これは本職ですから当然)も、どれをとっても素晴らしいものでした。難点は、厚くて重いことです。イタリア編も持っていますが、このたびは持っていかなかった。
 各地のガイドの日本語訳が、大きな書店の旅行ガイドの棚にあると思うので、これから外国に出かける予定の方は、一度ごらんになってみてください。東京編もおそらくあるはずですが、それの翻訳は、まだ見たことがありません。


てんとうむし        てんとうむし        てんとうむし        てんとうむし        てんとうむし