メトロの切符
イタリアの都市の地下鉄(メトロ)の切符は、それでバスにも、路面電車(トラム)にも乗れる共通のものでした。
ローマとミラノでは、1回有効切符は1ユーロ、フィレンツェはたしか1.2ユーロ。それぞれ70分以内なら何度も乗り換えができました。1日切符は、3ユーロ(フィレンツェは違ったかもしれない)で、これは重宝しました。最高記録はそれ1枚で9回乗ったかな。6ユーロ節約したことになりました。日付が変わると無効になるようです。
地下鉄の改札は、東京のそれと同じ式で、切符を入れると厚いプラスティックの仕切りが左右に開く。切符は定期券のごとく戻ってきます。バスやトラムでは、車内に刻印器が設置してあって、そこへ切符を差し込むと、時刻が記録されるらしい。裏側に磁気のラインがあった。次の乗り物の刻印器に差し込むと、時間切れならブーッ(?)と音がして無効を知らせてくれる仕組みです。
他に、3日、5日有効切符というのもあるようです。短期定期券のようなものか。
これが、その切符です。写真の縮尺がおかしくて大きく見えますが、実際は名刺大。
印刷された文面(と売価)が違うだけで、見た目はみな同じです。イロケがないのでした。写真の上部から差し込みます。水平に差す場合と、上から下へ差す場合とがあって戸惑うこともありました。知らない場所ではちょっとした習慣の違いで、遠来の客が戸惑うことがあるのは日本でもよく見られますね。