ローマの松
昨日書いた、アランチャ公園の付近にも松の木がたくさんありました。背の高い、巨木と言ってもよいもので、「ほう、これがあのローマの松か」と思ったことでした。レスピーギの交響詩『ローマの松』という管弦楽曲は何度か聞いたことがあります。描写音楽というのでもないと思いますが、こういうタイトルが付いているので、つい、目の前の松の木を見ると、これをああいう音楽にしたのだなあ、と感じました。松ぼっくりも日本のそれより、よほど大ぶりなのだそうで、うっかり落ちてくるのにぶつかったりすると大変なのだそうです。
レスピーギの曲では「ボルゲーゼ邸の松」「ジャニコロの松」「アッピア街道の松」などと、特定の地名が付いていましたが、このたびは、これらのどこにも寄らなかった。それでも、街中や公園で見かけたローマの松をお目にかけます。
公園は、ヴィッラ・トルローニアというお屋敷跡でした。テルミニ駅からメトロで二つ北に行った駅の近く。静かないい公園です。そこへ行くまでに見た人家の庭にある松と、その公園の松です。その公園で会った婦人のTシャツに日本語が印刷されていました。「わたしの心の塗り絵を描いて」というような文句だった。しどろもどろで意味を説明しました。初めはモゴモゴ言ったのですが、「ペイント・マイ・ハート」と言い直したら、なんとか通じたようでホッとしました。
最後のあざやかなブルーの花は名前が分かりません。ご存じの方、教えてください。


