メリー・ウィドウ | パパ・パパゲーノ

メリー・ウィドウ

 ある人から借りて見た『メリー・ウィドウ』がいたく気にいったので、あちこちのDVD屋を探していたのですが、なかなか見つけれらないでいました。思いきってアマゾンに注文を出しました。ドル建てですが、アメリカからの送料込みで4000円ちょっと、で、お買い得でした。日本で買ったら6000円以下ということはないと思います。おまけに、字幕が日本語でも出る。ふつう輸入もののDVDは、英仏独西、それに中国語の字幕がついているだけです。日本語付きだと2,3千円高くなります。翻訳に手間がかかるのですから、やむをえない。

 ポンテヴェドロという架空の国の、パリの大使館と、富裕な未亡人ハンナ・グラヴァリのパリの邸宅で開かれるパーティーでのドタバタ劇ですが、レハールの音楽がよくできているので、見て楽しい上等のオペレッタです。

 故国から未亡人ハンナがパリへやってくる。相続した遺産が巨額なもの。それを目がけてパリの女たらしたちが口説きにかかります。大使は、外国人に取られまいと、大使館員のダニーロ・ダニロヴィッチと結婚させようとたくらむ。なに、ハンナとダニーロは昔からの知り合いです。ダニーロのいびきを聞いて彼だと分かり、ハンナの足首を見ただけで彼女と分かる、そういう知り合い。

 いっぽう、大使夫人ヴァランシエンヌは、パリの歌手だったのを、大使に見初められて奥方におさまった、という設定。カミーユという色男とひそかな恋仲なのでしょう、「もうおしまいにしましょう」と歌うシーンがありますから。

 「ヴィリヤの歌」というハンナが故国の歌ですと言って歌うアリアがもっとも有名な曲です。

 このDVDでは、ヴァランシエンヌを演じるウーテ・グフレーラー(Ute Gfrerer)という、オーストリア出身のソプラノが素晴らしい。美人でスタイルが抜群で、伸びのある声で歌います。思わず見とれます。まだおそらく40歳前だろうと思います。

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