チャーリー・ウィルソンズ・ウォー | パパ・パパゲーノ

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

 小学校のクラス会に出かけるために、夜行バスに乗りました。定員27人くらいなので、座席のリクライニングは十分です。ゆっくり寝て行くはずが、ちょっと寒くて予定通りにはいかなかった。満開の藤の棚を見ながら、晴れた日の公園での宴会は楽しいものでした。花の話題は明日にして、バスを待つ間に見た映画の話。
 
 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』が封切になった17日、夕方の上映の席がとれました。土曜日の夜7時台に始まるというのに、客席には4、50人しかいない。テレビでずいぶん宣伝している割には評判が高くならなかったようです。
 
 アメリカ下院議員ウィルソン(トム・ハンクス)が、ほとんどひとりで、ソ連の軍隊をアフガニスタンから撤退させるところまで追いつめた、という話。「実話に基づく」と最初にクレジットが出ますが、本当の話だとしたら、ずいぶんアコギなことを、アメリカもイスラエルもやったもんだと思いました。
 
 下工作に暗躍する、ハズレもんのCIAエージェントがフィリップ・シーモア・ホフマンです。「タフなスパイ」の役を生き生きと(おそらくは楽しみながら)演じます。儲け役というべきものです。


 下院議員の選挙区テキサスで「6番目の富豪」をジュリア・ロバーツが演じる。富豪夫人ではなくて、当人が富豪です。豪華な衣装をまとい、なんであれ自分の望むことを押し通す自我のかたまりのような金持ちオバサンなわけですが、これが、なんだか似合わないの。
 
 『プリティー・ウーマン』のときの、お茶目な愛敬も出していない。『ザ・メキシカン』における、むき出しのヒステリー的絶叫も聞かせない。『ノッティングヒルの恋人』で見せた、有名人ゆえの悲哀も、おもてに出さない。
 
 複雑な心理描写を必要としない、一本調子のお高い女は、ジュリア・ロバーツでなくても演じにくいということはあるのでしょうね。誰だったらはまり役だろうか、と想像してみましたが、シャロン・ストーンかなあ、違うなあ。
 
 名前を知らない美人女優(この議員の秘書に男はひとりもいない。5人いる秘書がみんな美女!)も、美人女優のハダカも出てきますが、アメリカ政治や政治・外交史に興味のある人のための映画ですね、これは。


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