実名と匿名 | パパ・パパゲーノ

実名と匿名

 KY(空気読めない)とかJK(女子高生)とか、ローマ字で表記する隠語が大はやりのようです。KYはもともとは「空気読め」というものだった、という説もあります。言わんとするところは「読めない」と同じでしょうが。
 
 「究極の婉曲表現」というキャッチ・コピーをつけて、これ式の単語を集めた本も出ています。ケータイのメールなどでJKたちが使っているのでしょうか。
 
 山本七平に『「空気」の研究』(文春文庫)という本があります。日本では、「空気」に逆らった行動をとるのははなはだ困難である。大東亜戦争にズルズル入り込んでいったのも、この「空気」というものに流された結果であった。というようなことが書いてありました。
 
 唐突ですが、日本で書かれているブログの数はどのくらいでしょうか。1千万はあるかなあ。私のこれもそうですが、おそらく90%くらいは匿名ではないかと予想します。実名で書いても不都合はないはずですが、そうはならない。会社や学校など、大勢で同じ方向へ進んでいくことになっている組織に属していれば、いくら私的な日記と言っても、差しさわりが生じるケースが出てこないとも限らない。どうしても匿名になります。
 
 そのつもりはなくとも読んだ人を傷つけてしまうかもしれません。たまたま読んだブログにコメントする場合にも、ペンネームをつけてしまいますね。いつでもどこでも言いたいことを言い合う、のが良いともかぎりませんので、むずかしいところです。
 
 もちろん、作家や学者やジャーナリストで、実名で日記を公開している方はたくさんいます。批評の応酬などが必要なケースでは実名のほうが読んでいるほうはありがたい。それから、映画スターや野球選手も、実名(スターは芸名)で書いていますね。
 
 とりとめのない感想になりましたが、当欄はペンネームのままで行きます。と書いて気がつくのですが、みなさん、「名を名乗るほどの者ではござらぬ」という気分が強いのかも知れません。


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