寿司の数え方 | パパ・パパゲーノ

寿司の数え方

 このひと月のあいだに、たまたまですが、お寿司屋さんで3度昼食を食べました。値段が表示されているお店にしかいきませんから、びっくりするほどの勘定にはなりようがありません。ランチ・セットと銘打たれた何個かの組み合わせを食べて、もっと食べたい時には追加注文する、という方式です。


 今日もお昼に寄った初めての店で、メニューの写真を見て、セットを注文したのですが、出てきたお寿司の、酢メシの量が多いのに閉口しました。ネタも大ぶりで、若い男なら喜びそうなものです。食べてマズいわけではないので、全部平らげましたが、同行者の分を半分ほども引き受けることになって、久しぶりにおなかが一杯一杯になった。


 寿司は江戸時代に屋台店から始まったファースト・フードだそうです。のれんを手ふきに使ったので、よごれたのれんをかけた屋台が流行ったのだとか。その当時は、ごはんも多く、ネタも大きかったようです。ひと口で口に入れるには大きすぎたので、握ってから包丁で半分にした、と教えてくれた人がありました。


 寿司の数え方を「1カン2カン」と言いますが、私はずっと、1カンというのは、2つでひと組のことだと思ってきました。表示される値段も2個のそれだと。上の話はそれを裏づけてくれます。しかし、今では「一貫二貫」のように、「貫」という文字を使う店が多くなりました。ワンペアの場合は「2貫」と数える。混乱しているのを反映したものでしょうが、通りがかりに目にした2軒のお寿司屋さんの前の表示板では、「1個70円から」のように、「1コ・2個」のようになっていました。


 ごはんとネタのバランスがよく、もう少し食べたいなと思う手前で終って、しかもお手ごろな値段のお寿司はじつに好ましいものです。前に行った二つのお店はそういうところでした。


 1カン2カンのカンに当たる漢字に決まった表記はないのだそうです。漢和辞典の編集担当者がさんざん調べたけれど分からなかったと言ってました。


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