横組み・縦組み
こういうブログで縦組みになっているのは、見たことがありません。できあいのブログページでは縦組みのことは考えていないはずです。英語で書くことを主眼として発達してきたコンピュータですから、自然に横組みになる。ごくごく稀に、縦組みのホームページを見ることはあります。その場合は、手の込んだ入力・整形が必要なようです。
小説をはじめとする物語の版面(はんめん、印刷用語としてはもっぱら、はんづら)は、縦組みのほうが、少なくとも私には読みやすい。単に慣れの問題ですが、こういうことは習慣にしたがったほうがコスト・パフォーマンスはよいと思います。新聞が縦組みのまま続いたのは、どこの社も、読者の習慣に逆らってまで横組みにして読者を失うかもしれないことをする度胸はなかったからだと思う。コラムなどで、ときどき横組みにしているケースはあります。
日本史の教科書は、だいぶ前から横組みです。読むのになんの違和感もありません。資料の図版の中で縦書きにしてある場合は、囲みにしてタテに読めるようにしてあります。
手書きのはがきや手紙の場合は、私はいまだに、縦書きが9割くらいです。ボールペンで書く場合でも、日本語はタテの方が書きやすい。
選挙の投票用紙も、タテに記入するようになっていますね。
テレビニュースの字幕というのか、トピックを示す語句は、横書きです。しかも、まず例外なくゴチック体です。今書いているこの字体と同じタイプ。
縦組みで困るのは数字です。2008年などがうまく表記できない。漢数字にしてしまうという手もあるし、毎日新聞のように、全角数字を4個タテに並べるやり方もあります(このやり方は私はどうにもなじめません。福田恒存は、HAMLETを縦に並べる書き方をしていましたが、それも読みにくかった)。
「リチャード・ウィドマーク氏死去。享年93。」などのように、むずかしい漢語にするときには算用数字は向かないと思う。とはいえ、「享年九三」とするのは、横でも縦でもヘンです。やはり、きちんと「享年九十三」としてもらいたい。この「十」の追放というのは、(高島俊男先生の驥尾に付して)由々しいことだとかねてから感じています。
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