ライナス・ポーリング | パパ・パパゲーノ

ライナス・ポーリング

 ライナス・ポーリング(Linus Pauling, 1901-1994)は、単独名義で2度ノーベル賞をもらった唯一の人として有名な化学者です。1954年にノーベル化学賞、1962年にノーベル平和賞。(キュリー夫人も2度受賞していますが初めの賞は夫と共同でもらった。)


 そんなに偉い先生ですが、大学生向けの教科書も書いています。『一般化学』。岩波書店から上下2巻で出ていましたが、今では絶版のようです。化学は進歩の著しい学問のようですから、時代に合わなくなっているのかもしれません。


 化学の試験で赤点をもらってしまって、この教科書で必死に勉強し、なんとか追試験に合格したことがあります。翻訳ですが、じつに分かりやすい教科書でした。今でもときどき講談社ブルーバックスなどの化学の入門書に手が出るのは、このときの一種の「達成感」を再体験してみたい気持が動くからです。追いつきませんけれど。


 ポーリング博士は、70年代に大いに流行った、ビタミンCによるガン療法の主導者でもありました。医学界からは相手にされず、晩節を汚したかのように言われたこともあります。


 ところが、ビタミンC療法の研究は細くはあってもずっと続けられていたらしい。最近、点滴の中に大量のビタミンCを入れて投与する方法でガン治療を施して成功している病院があるのだそうです。東京にある。副作用のことは前から言われていましたから、それがどんな形でか克服されたのでしょうね。朗報です。くわしいことが分かったらご報告します。


 ポーリング博士は93歳まで長命しましたが、亡くなったのは前立腺がんでだったそうです。


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