ドイツ・レクイエム | パパ・パパゲーノ

ドイツ・レクイエム

 「ドイツ・レクイエム」というのはブラームスが作曲したものです。他にもこういうタイトルの曲があるのかどうかは知りませんが、この名で言えば、まっすぐブラームスのこれを指します。

 じつは今までじっくり聞いたことがなかったのですが、昨日丸元さんの訃報に接したこともあって、あらためて聞いてみました。聞きしにまさる名曲でした。

 私の持っているCDは、1978年バイエルン放送交響楽団演奏、指揮ラファエル・クーベリック、ソプラノ・ソロはエディット・マティス、バリトン・ソロがヴォルフガング・ブレンデルです。教会でのライブ録音。名演奏という評判の1枚です。

 とくに第5曲「今はあなた方も悲しんでいる」(ソプラノ・ソロと合唱)が、マティスの、知的で清楚で伸びやかな声によく合って、これで送られることになってもいいかな、という気にさせられます。

 思い立っていつものように、YouTube を覗いたら、まあたくさんの映像がそろっています。第5曲のグルベローヴァのソロもありますから、興味のある方は跳んでみてください。若いころのキャスリーン・バトル(指揮カラヤン)の映像もありました。

 原題は Ein Deutsches Requiem という。「ドイツ語のレクイエム」という意味のはずですが、「語の」は、はずして言う習慣です。「ものの本」ならぬ、「もののサイト」を見ると、歌詞はすべて聖書のドイツ語訳から取られているようです。つぎはぎした文句でした。ブラームスはプロテスタントなのだそうです。レクイエムというのは長くカトリックの「死者のためのミサ」ですから、ラテン語で作らなかったのも理由があるのですね。

 これに続けて、ハイドシエックというピアニストの、ベートーヴェン「テンペスト」を聞きました。バックハウスの演奏が一番だとは今でも思いますが、それに劣らない弾きぶりです。これも、亡き人を悼むのにふさわしい名曲・名演でした。

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