割干し大根 | パパ・パパゲーノ

割干し大根

 大根を縦に4つ、あるいは6、8つに割って寒風にさらし、水分を飛ばしたたものを「割干し大根」というようです。「ハリハリ漬け」のもとになるのもこの大根ではないかしら。


 ざっと水洗いして(土ぼこりなどを取る)、1時間ほど水に浸して戻す。ザクザクに切って、醤油を好みの分量かけるだけで、大根ほんらいの甘みが口の中に広がる、サラダのようなタクアンのような旨い食べものです。


 群馬(上州の空っ風)県産のものもあるそうですが見かけたことがありません。最近は宮崎県産のものがときどき出回っています。つい、先日も、生協で入手した宮崎ものを食べました。


 三浦半島でできた割干し大根が、ひところは近所のスーパーで売っていたので重宝していたのですが、近頃パッタリ姿を見かけません。海風をたっぷり吸い込んだような(といっても潮の香りがするわけではありません)三浦大根はほんとうに旨いものです。


 割干し大根を常備菜として備えるべしと特筆大書していたのが、丸元淑生『システム料理学』(文春文庫)でした。この本は、食べものに関する私のそれまでの観念を根本から変えてくれました。おひたしの正しいゆで方とか、アサリのスパゲッティの作り方とか、これに習ってずいぶんおいしい食べ方を覚えたものでした。感謝しています。


 丸元さんは、昨日(3月6日)食道がんでなくなったそうです。享年七十四。「秋月へ」という小説で芥川賞の候補になったことがありました。ご冥福を祈ります。


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