四字熟語
四字熟語というものがあります。
怪力乱神・巧言令色・剛毅朴訥
のように、遠く『論語』に典拠を持つ熟語が今も使われています。孔子は紀元前500年頃の人ですから、2500年も前の発言が残っているというのも、ものすごいことです。
「四字熟語」という文字がタイトルに使われた本は、国会図書館のデータで調べると、200冊近くに上ります。
不思議なのは、1980年代以前には1冊もないことです。
最初期にこの字を使ったのは、おそらく、『「四字熟語」の辞典』(真藤建志郎著、日本実業出版社、1985年)だろうと思います。「 」に入っているのは、いわゆる「四文字からなる熟語」という意図でしょう。このころは、まだ「四字熟語」という単語は日本語の中に登録されていなかったフシがうかがえます。
牽強付会・質実剛健・弱肉強食
などなど、短い字数でインパクトの強い表現を可能にしてくれる、力強い味方ですが、それに名前がついたのがつい最近だったということを知ってちょっとびっくりしています。
そう言えば、漢字のことなら何でも知っていそうな高島俊男先生も、「四字熟語」という表現そのものには、強い違和感を表明していたのを思い出しました。