田園交響曲
ベートーヴェンの交響曲は1番から9番までありますが、どれが好みかというのは人によってわかれます。私の場合、30代後半から、6番「田園」がいつでも、まず最初に名前が出ます。
7番も8番も、いや全部素敵な曲なのです。3番だって出だしからしてワクワクしますしね。
ブルーノ・ワルターが演奏した、コロンビア管弦楽団の6番が、もう、よくてよくて。最後の第5楽章――ついでながら、この交響曲は普通の4楽章構成と違って、5楽章構成で、なおかつ、3,4,5の楽章が切れ目なく演奏される――が始まると、至福の感につつまれます。
アンドレ・クリュイタンスというフランスの指揮者のやる6番を今日聞きました。ワルターとちょっと違います。第2楽章のテンポがゆっくりしています。他の違いは、まあ分かりませんが、印象は違う。どちらもゆったりとした、しかも、ロマンティックな演奏です。
楽聖ベートーヴェンということになってしまって、どうしても崇め奉る対象になってしまった感のあったB氏ですが、メロディー・ラインの美しさは無類ですから、音の豊潤に酔えばいいのではないかと思います。
ノリントンという、古楽器で、テンポもベートーヴェンの指示の通りに(というふれこみですが、本当かなあ)演奏する指揮者もいますけれど、聞いていい気持になれるかどうか、それが決め手です。その点では、古典的なワルターやクリュイタンスのほうが私には親しみやすいものです。