ヴィブラート | パパ・パパゲーノ

ヴィブラート

 ビブラートとも書くことがありますが、楽器(声も)の音を伸ばすときにかける音のゆらぎのことです。分かりやすいのは、ヴァイオリンを弾く人が、左手の指で弦を押さえながら、前後に細かく動かすときがありますが、そのときに出る音が、「ヴィブラートがかかった」と言います。


 フルートのような楽器では、横隔膜の調節でヴィブラートをかけるといいます。自分でもフルートを吹いたことがありますが、なかなかヴィブラートがかけられませんでした。


 歌手たち(オペラ歌手も、ポップスも演歌歌手も)は声帯を調節しながらかけていると思いますが、過度にやると下品な声になりかねないので、推奨しない指導者もいるのだそうです。


 「ちりめんヴィブラート」と言って、さざなみが立つかのようなヴィブラートは気になると後を聞きたくなくなることもあります。小さな声で言いますが、マリア・カラスの声にときどきそれを感じることがあります。


 いしだあゆみと、松任谷由実は、「ノンヴィブラート」で通しているのだそうです。


 音を揺らす奏法には、他に、「トリル」と「トレモロ」があります。


 トリル:レミレミレミ……レドー、のように、一音差(あるいは半音)の二つ音を急速に繰り返す奏法。ピアノ曲などでよく出てきます。


 トレモロ:同じ音をころがすようにして伸ばす奏法。木琴で2本のスティックで同じところを素早くたたくのが典型。小太鼓もよくこれをやります。


 ヴィブラートもトリルもトレモロも、オペラの曲にはみんな出てくるのですね。発声にもトレモロがあることに最近やっと気がつきました。どれをやらせても完璧にこなすのが、やはりグルベローヴァでした。ドミンゴももちろん。