シルク | パパ・パパゲーノ

シルク

 1月19日から公開される映画『シルク』を、この前の金曜日にカナダ大使館の地下にある、「オスカー・ピーターソン・シアター」の試写会で見てきました。高名なジャズ・ピアニストもカナダ(モントリオール)出身なんですね。


 イタリア・カナダ・日本の合同製作でした。音楽は坂本龍一。ピアノも彼が弾いています。オーケストラの曲よりもピアノの曲の方が多い。相変わらずうまい。作曲も演奏も。


 19世紀のフランスの田舎町の養蚕がうまくいかなくなって、主人公(マイケル・ピット《ブラッドとは縁戚でもなんでもないようです》)が、初めはエジプトに蚕の卵を買い付けに行きます。それもうまく行かなくて、遠い日本まで買いに行く。ロシアのどこだかまで汽車で行き、ナホトカだったかハバロフスクだかまで馬で行って、そこから日本の船に乗って、酒田へ密入国する。山越え谷越え、奥深い村にたどりついて、そこから、買った蚕の卵をフランスまで持ち帰る。その旅を3度します。故郷を出る前にもらった奥さんがいます。エレーナという名前、キーラ・ナイトレイが演じます。エレーナは、結婚して2年たつのに子どもにめぐまれない、と嘆くシーンがあります。蚕の不首尾と、不稔とが重ねあわされているようでした。


 日本で出迎えたのが、芦名星(あしな・せい)という綺麗な娘と、そのパトロン(?)役所広司です。役所広司が最初は日本語で話しているのですが、途中から流暢なアメリカ英語になります。娘のほうは、ついにひとこともしゃべらない。


 他に、フランスで娼館を経営している、元フランス人の妻の日本人(中谷美紀)というのも出てきます。この人も重要な役どころでした。


 全編、じつに美しい風景が展開します。そうして、冒頭から、芦名星の素敵なヌードが出てくるし、最後は、キーラ・ナイトレイもヌードになります。なんですね。背中の美しさは、日本人に軍配があがります。


 まわりは雪の露天風呂が出てきて、そこに入るシーンが何度も出てきます。寒かっただろうなあ、と女優たちに同情しました。