トロヴァトーレ | パパ・パパゲーノ

トロヴァトーレ

 ヴェルディという作曲家の奥深さははかり知れないという気がします。

 

 『リゴレット』も通して聞くと、しみじみと人間のあわれさを感得させられました。DVDで、舞台を見ながら聞くと、その思いがひとしお強く感じられます。


 舞台を見ずに、話の筋もよくは知らずに、いま聞いているのは『イル・トロヴァトーレ』です。Il Trovatore というのは「吟遊詩人」のことだとは知っています。調べれば、話の筋は分かるのですが、いつものクセで、まずは音楽の流れを耳になじませることから始めます。


 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ドイツ・グラモフォンの2枚組CD。吟遊詩人はドミンゴ、伯爵はジョルジョ・ザンカナーロ(グルベローヴァの『椿姫』でジェルモンを歌ってた)、アズチェーナが、ブリギッテ・ファスベンダー。有名な合唱曲が何曲かあって、それも聞きどころです。


 これだけのメンバーですから、音楽に遅滞はありません。美しい響きが連続しながら、悲劇的な展開をしているのだろうなあ、と思わせられます。いずれ、画面や舞台でどんなことになっているのか、確かめようと思います。


 同じヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』は、いきなり劇場で見ました。背広を着たオペラで、何がなんだか分かりませんでした(日本語の字幕もないものだった)が、音楽の素晴らしさは分かった。ヴェルディの作品でまだ聞いてない、見てないものもたくさん残っているのは、じつに「ローゴの楽しみ」であります。