CHEMISTRY(ケミストリー) | パパ・パパゲーノ

CHEMISTRY(ケミストリー)

 「アメリカン・ダンス・アイドル」(ケーブルテレビFOX)が佳境に入ってきました。日本語字幕の出る番組では、この前の日曜日にベスト8まで進んだはずです。今年はレベルが高いのだそうです。じっさい見物していると、身体のキレというのか、それが、とくに女の踊り手に著しい。


 ペアで踊る課題もあって、あるペアに対して、審査員3人のうち、たしか2人が、「ふたりのケミストリー(your chemistry)がすばらしい」ということを言います。字幕では、「相性」となっていました。


 chemistry というのは「化学」のことですね。れっきとした自然科学の学問を指す語ですが、「化学的反応(性質・作用・結合)」という広い意味から、ある人が発する「魅力」、さらに、俗語で「相性」の意味に転用されたもののようです。百年くらい前から「相性」の意味で使われていました。


 オクスフォードの学習辞典を引くと、「二人の間の関係、普通は強い性的魅力のこと」というように書いてあります。ロングマンやコリンズの、同レベルの辞書ではもっと表現がおだやかです。「お互いに好意をもっている、魅力的だと思っている」というふうになっています。


 There is perfect chemistry between us. (私たちの相性は完璧だ)

 Our chemistry is right. (私たちの相性はいい)

 the extraordinary chemistry between Ingrid and Bogart

(イングリッドとボガートとの並外れた相性のよさ)


のように使われるようです。


 CHEMISTRY という男のデュオの歌手がいるのですね。この人たちのグループ名も、ここに書いたような「ケミストリー」を含意しているもののようです。