夜ふる雪
太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪降りつむ
次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪降りつむ
三好達治の詩です。
雪国で育ったので、積もる雪か、溶ける雪かは、雪の降り方で分かります。細かい雪がシンシンと降り注いで、あたりに金属的な音が鳴るような雰囲気が満ちるときの雪は積もるのでした。
上の詩は、夜降る雪のそんな情景を、眠る二人の少年を配してうたったものでしょう。作品としては三好の他のものよりいいとも思えませんが、若いころに読んで心に残っています。
北原白秋の「夜ふる雪」は次のようなもの。
蛇の目の傘にふる雪は
むらさきうすくふりしきる。
空を仰げば松の葉に
忍びがへしにふりしきる。
酒に酔ひたる足もとの
薄い光にふりしきる。
以下、「ふりしきる」で結ぶ詩句が8節続きます。この詩もまた、シンシンと降る雪の風情を、恋心を重ねながら歌うものです。
明日から、その、降りしきる雪の国へ帰ります。ことしは雪の降り始めるのが早く、積雪の量も多いのだそうです。寒いのは平気ですが、交通が遮断されたりしないか、それが心配です。
この日記は 1月5日 から再開する予定です。
みなさま、どうぞよいお年を!