温泉だいすき
大学生の後半(6、7年目)は、今でいう「フリーター」でした。アルバイトはせっせとやったから、自由になるお金が少しはありました。
時間を見つけては、温泉めぐりをしました。福島県白河市だと思いますが、甲子(かっし)温泉という温泉があります。当時(昭和43年頃)冬期は、留守番のお兄さんが、ロビーの真ん中に畳を敷いて、そこで泊まり客も食事をするのだった。寝るのはもちろん、客室です。階段を何段も降りて行く風呂場は広い八角のお風呂でした。屋根に空いた蒸気抜きの口から雪が舞い降りてきたりしていいものでした。そのときの客は私ひとりでした。
その後も2,3度訪れました。農閑期には湯治に来るお客さんも多かった。八角の大浴場は、じつは混浴なのですね。他にも、そういうところを探して出かけていましたから、動機は純ならざるものではありました。ただし、幸いなことに、どこでも、温泉の質はよいものでした。
ブダペストで泊まった「ゲッレールト」というホテルは、その地下に、温泉と温泉プールとが付設された豪勢なところでした。宿泊客はただで温泉に入れるということだったので、行ってみました。ことばがまったく分からないので、受付のおじさんには、身振りで意志を伝え、入り方のルールを教わることになりました。ちょっとぬる目のお湯でしたね。
秋田県に秋の宮温泉郷というところがあります。そこの最奥に「湯の又温泉」というのがあります。天然の岩を室内に取り込んだ温泉です。ものすごく熱い。もう一度訪れたい温泉は、他にもたくさんあります。