ドンパン節 | パパ・パパゲーノ

ドンパン節

 きのう秋田方言の「さ」のことを書きました。民謡の「ドンパン節」にもこんなふうに出てきます。ただし、おおやけの放送や、CDなどではこの歌詞は使われていないかもしれません。オヤジたちの宴会で歌われる民謡の歌詞は、とんでもない発展をすることがあります。


 アネ 山 行ごで 行がねがや

 いま ワラビっこ 盛りで

 盛りの ほんとの ええところ

 ひと フクベっこ しょっかけて


 おねえさん 山行こうよ 行かないか

 今 ワラビが真っ盛り

 盛りの 本当に いいところ

 (酒の入った)瓢箪ひとつ ぶらさげて


 この前後に、「ドンドンパンパン ドンパンパン」が繰り返されます。


 訳文(?)をご覧になってお分かりのとおり、これは誘惑の歌詞です。はるか昔から連綿と連なる「歌垣(うたがき)」の伝統を今に残しているものです。おおらかで好きですね。ついでながら、「秋田音頭」の歌詞には、もっとずっとロコツな文句も出ます。


 沖縄のことばに「モーアシビー」というのがあります。「野遊び」が変化した単語だそうです。この風俗も、野に出かけて男女が一緒に飲食し(飲食以外のこともし)、豊饒を祈る儀式だったといいます。

 ついでに知ったかぶり。「ゴーヤー」というキュウリのオバケのような野菜も、「苦瓜(にがうり)」が変化してできた単語です。