ガンという特権的な病気 | パパ・パパゲーノ

ガンという特権的な病気

 ガンの手術から生還した人の闘病記はおびただしい量になります。何冊も読みましたが、死ぬはずのところを助かった、医者とのコミュニケーションがうまくいった、家族のサポートが何よりの励みになった、などなど、生還の喜びをこもごも語っています。感動的な物語が多いのも特徴です。


 朝日新聞でも、長期にわたって闘病している人々を追いかけていますし、柳田邦男氏も「ガン50人の勇気」という記事で、主として有名人のガンとの闘いを取材してきました。


 病いの途中で亡くなってしまった人の記録ももちろんたくさんあります。


 いつかは自分にもこの病気が訪れると考えているので、ひとごとではないのですが、最近、ガンだけが死病ではないよなあ、と思うようになりました。当たり前ですが。


 近藤誠医師のように「患者よガンと闘うな」と言う人もいます。それを読むと大いに説得されてしまいます。


 ついに行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思わざりしを


という歌はいつごろからあるのでしょうか。「来るなら来てみろ赤とんぼ きてみりゃ地獄へさかおとし」などと強がってみたりもします。とりあえず、病いに格の上下はないと覚悟を決めて、楽しくやっていくしかありませんね。