やまいだれに | パパ・パパゲーノ

やまいだれに

 やまいだれに寺と書く病気に高校生のころから悩まされてきました。「ち」という文字にテンテンを打った大きな文字の広告がありますが、見るたびにドキリとしたものです。


 ここのところ10年以上は落ち着いています。内視鏡で現場へおもむいて、根元を文字通り「根絶」する治療を受けて以来、スッキリ過ごしているわけです。


 ウォシュレットというものができて、福音というのはこれか、と思いましたね。今では公共のトイレでもこれを装備しているところが少なくない。パリもニューヨークもこの点でははるかに遅れていました。もっともこの病気持ちが日本にくらべて少ないということもあるらしい。


 40代のころ、硝酸銀で焼く治療というのを受けたこともありました。消化管末端は、毛細血管の集中しているところです。それがからまって病状を呈するのだったかと思います。神経も錯綜しているはずです。治療が進むにつれて、痛みがものすごくなりました。10分でたどり着く駅に40分もかかったことがありました。


 大腸にバリウムを注入してレントゲン撮影をしました。カエルになったみたいでイヤだ、という人が多い。私は不愉快ということはなかった。面白かったのは、いわゆる「盲腸」が20センチくらいもあったことです。ヒトの細胞組織はきっちり決まっているわけではないらしい。それはそうです。顔も背丈もみんな違うのですから。


 入院ということをしないで直しました。あいつが、もう来ないことを期待しています。