天使のパン | パパ・パパゲーノ

天使のパン

 セザール・フランク(1822-1890)というベルギー生まれでフランスで活躍した作曲家がいました。ドビュッシーやラヴェルと同時代の人です。オルガニストとしても聞こえたようです。


 作品はたくさんあるそうですが、聞いたことのあるのは少ない。渡部基一(きいち)さんというヴァイオリニストが演奏したヴァイオリン・ソナタを聞いたことがあります。素敵な曲だった、としか覚えていません。渡部さんのヴァイオリンは素晴らしいですよ。伴奏した白石光隆というピアニストも素敵な音を聞かせました。日本中心に演奏活動をしている日本の演奏家たちは、他にもたくさんいるのでしょうが、みなさん、たしかな腕前を披露してくれます。


 そのフランクに、「天使のパン Panis angelicus」という歌があります。シャルロット・チャーチもラッセル・ワトソンも二人とも最初のアルバムに入れています。ラテン語の歌詞なので意味はよく分かりませんが、おそらく、イエス・キリストをたたえた歌詞だと思います。


 オーケストラ伴奏で演奏されますが、メロディー・ラインがじつに美しい。

 このところ、家のステレオで二人の歌を繰り返し聴いていました。


 どういうわけか、ラテン語の歌詞は、イタリア語読みにすることが多いようですね。


 パーニス アンジェリクス


と歌っています。そう言えば、モーツァルトの『レクイエム』も、どのCDでも、イタリア語ふうに読んでいます。