サトウハチロー | パパ・パパゲーノ

サトウハチロー

 駅前の駐輪場の脇に、幅1メートルくらい、長さ50メートルくらいで、ススキが生えています。まだ健在のようです。穂が昼の光にキラキラ光って風情のあるものです。


 むかし覚えたメロディーを思わず口ずさみました。


 すすきの中の子 いちにの3人

 ハゼ釣りしてる子 さんしの5人

 どこかで焼き栗焼いている

 ツバキをのむのはなんにんだろな


というもの。作詞はサトウハチローだということは知っていました。いま、ネットで調べたら、作曲は、なんとあのお魚博士、末広恭雄さんでした。タイトルも思い出させてもらいました。『秋の子』というのですね。末広先生はきちんとした音楽の勉強もなさった方ですから、驚くことはないのですけれど。


 素直なメロディーなので歌いやすい。由紀さおりと、お姉さんの安田祥子のコンビがCDに入れているようです。


 この前、『小さい秋みつけた』を、ずいぶん久しぶりにカラオケで歌いました。


 こちらは有名な曲ですからご存じですね。作曲、中田喜直。名曲です。


 お部屋は北向き 曇りのガラス

 うつろな目の色 とかしたミルク


なんて、言葉の使い方が魔術的と言ってもいいくらい。


 サトウハチローの妹にあたる佐藤愛子が『血脈』(上中下、文春文庫)という本を書いています。父、佐藤紅録を中心にした佐藤家の愛憎の歴史を叙したもの。ハチローという人も、なかなか手に負えない難儀な人柄であったようです。その人から、こんな珠のごとき詩句が生まれてくるのが、なんとも面白い。