NHKの録音技術
グルベローヴァの25周年記念リサイタルのCDが「The Anniversary Concert」というタイトルで、ナイチンゲール・レーベルから出ています。
1993年3月にサントリー・ホールで演奏されたもの。指揮はハイダー、オーケストラは東京フィルハーモニー。
ロシア民謡を編曲した「ロシニョル(ナイチンゲール)」という曲や、ドゥリーブの「ラクメ」から「鐘の歌」などが入っている愛聴する1枚です。圧巻は、バーンスタインの『カンディード』のアリア Glitter and Be Gay という曲。
ニール・リショイの本によると、このときのNHKの録音技術者たちの仕事ぶりは、驚嘆すべきものだったそうです。「グルベローヴァの声を聞くためには、大きな空間が必要である。この録音は、その空間の感覚を見事に伝えている」ということを書いています。
たしかに、一度実際に聞いたグルベローヴァ(4月2日の日記 を参照してください)のフォルテの声量は圧倒的でしたし、このCDはその再現に成功しているように聞こえます。
1960年代に来日したウィーン、国立歌劇場の東京文化会館での録音盤CDを聞きますが、エリカ・ケートのスザンナ、エディット・マティスのケルビーノの声が、昨日録音したかというくらいに聞こえます。技術の力に感嘆しています。このCDはサワダさんがくださったものです。