内藤鳴雪 | パパ・パパゲーノ

内藤鳴雪

 『鳴雪自叙伝』(岩波文庫)という本があります。内藤鳴雪(1847-1926)という俳人の自伝です。俳句の上では正岡子規(1867-1902)の弟子にあたります。


 20歳も年が上の弟子です。松山藩の家老の家に生まれて、子規が上京したときの寮の寮長だったと思います。明治になる前なら、子規のほうがずっと格が下だったでしょうね。


 松山藩と言っても、四国でうまれたのではなくて、江戸の三田で生まれて育ったようです。江戸時代の武家のしきたりなどがくわしく書かれていておもしろいものでした。


 本名は素行(なりゆき)というのだそうです。「もとゆき」と読みそうですけれど。なりゆきに鳴と雪の字をあてて、「めいせつ」という俳号にしたのだそうです。


 根岸の句会の話も、作った句についても書いてあったはずですが、忘れてしまいました。とはいえ、次の一句は忘れようとしても忘れられるものではありません。


 元日や 一系の天子不二の山