ランチョン | パパ・パパゲーノ

ランチョン

 「ランチョン」は普通名詞のほうではなくて、神田・神保町のレストラン、ビア・ホールの名前です。


 何十年か前、初めて入ったころは、おそらくモルタル造りだったと思います。2階建てのビルの1階部分がビア・ホールでした。


 天井が高かった記憶がありますが、客の話し声が反響して、銭湯で酒を飲んでるような気がしたものです。


 今は、鉄筋5、6階建ての立派なビルで、その2階が「ランチョン」です。ここも、反響が大きいような気がします。


 火災があって建て直したものだった。古いビア・ホールの時代、今のビルと違って、正面がスイング・ドアになっていました。(よね? 昔を知る皆さん。)


 右奥のテーブルに座って、大きな声で笑う、吉田健一先生の姿をしばしば見かけました。呵々大笑という熟語がありますが、「呵々」という字と音がこれほどピッタリする笑い声は、その前も、それ以後も聞いたことがありません。


 お昼のランチ・メニューは、揚げ物となにかの組み合わせにごはん、をよく食べました。このあいだ、一緒に行った人がオムライスを注文なさったので、私もそれにならいました。ずいぶん久しぶりにオムライスというものを食べましたが、まわりをみたら、同じものを召し上がるお客さん(主にご婦人)が少なからずいらっしゃった。人気メニューなんだそうです。